石田卓也

続編でも主人公を演じ、パワーアップした演技を披露した若手注目株!

 

『リアル鬼ごっこ2』石田卓也 インタビュー

『リアル鬼ごっこ2』石田卓也 インタビュー

 

いい映画を見たり、いい本を読んだ後は
「俺も頑張ろう」という気持ちになる

  • 累計220万部を超えるベストセラーとなった山田悠介原作の『リアル鬼ごっこ』。2008年に映画化されスマッシュヒットとなった本作が、続編となってスクリーンに登場する。

    同作は独裁者の命により、全国の佐藤さんが捕まると死刑になる殺人ゲーム「リアル鬼ごっこ」の標的にされるというもの。前作で、このゲームに勝利した佐藤翼だが、そんな彼に再び、パワーアップした佐藤さん抹殺ゲームが襲いかかる。

    この映画で、前作に引き続き主人公の佐藤翼を演じるているのが石田卓也だ。走って逃げるだけでなく、今回は立ち向かうアクションも登場。かすり傷なら毎日のように負っていたという石田に、映画のことからプライベートのことまで、話を伺った。

    [動画]『リアル鬼ごっこ2』石田卓也 インタビュー

  •  
  • ──『リアル鬼ごっこ2』は主演作の続編になります。そもそも、続編が作られるのはすごいことだと思いますが。
  • 石田:僕も最初、『リアル鬼ごっこ2』の話を聞いたときは、すごくビックリしました。『1』を撮ってから大分時間が経っていたこともあって、まさかの『2』だったので、驚きの気持ちでしたね。
  •  
  • ──前作では相当走らされたそうですが、今回は、何か対応策を講じました?
  • 石田:『1』を経験して、かなりハードな撮影だってことはわかっていたので、『2』では体力が大事だと考え、撮影1か月前からトレーニングやアクションの練習をしました。
  •  
  • ──走り込みも、相当したそうですが。
  • 石田:そうですね。『1』では初日からハード過ぎて、筋肉痛になり、翌日以降ずっと筋肉痛が続いてしまったので、まずかったなと。なので今回は、そういうことがないように走り込みをしました。それと『2』はアクションも多かったので、その練習もしました。
  •  
  • ──アクションをやってみての感想は?
  • 石田:かなり楽しかったですね。もともと、体を動かすのは好きで、しかも今回は、本当に危ない場所以外は、スタントなしでやってもらうと言われたので、自分でできるんだっていう嬉しさもありました。
  •  
  • ──『2』の台本を最初に読んだときの感想も教えてください。
  • 石田:正直、ストーリーとかというよりも、今回もかなり戦ってる、走ってるというのが第1印象でしたね。また、ハードな撮影になるんだろうなっていう気持ちの方が強かったです。
  •  
  • ──『2』で再び、佐藤翼を演じるに当たって、自分なりにキャラクターをパワーアップさせようという思いはありました?
  • 石田:『1』での佐藤翼は、最初こそ自分勝手な性格だったものの、「妹も守らなければいけない」「洋と一緒に戦っているわけだから協力し合って」と、話が進むにつれて、みんなのことを考えるように成長していく。今回の『2』は、その続きって感じです。
    ただ、『2』は『1』の半年後という設定なので。その間、翼もパラレルワールドで戦ってきている。その分、戦い慣れていないといけない。半年間生き延びてきたというところも考慮しました。
  •  
  • ──もともと、走るのは得意な方?
  • 石田:僕は愛知県出身なんですけど、愛知にいるときは、そんなに走るのが好きではなかったんです。それが、東京に出てきて、何をしようってなったときに、何もすることがなかったので体を動かそうと。それで、ジムに行ったり、走ったりしているうちに、体を動かすことが好きになって。中学時代は野球部だったんですけど、どこかやらされている感があって、あまり好きになれなかった。けど、自分からやってみようと思ったトレーニングは、結構、好きになりました。気持ちいいんだな、と。
  •  
  • ──今回はラブストーリーにもなっています。演じるに当たって気をつけたことは?
  • 石田:翼と美沙(渡辺奈緒子)のラブストーリーって、銃撃戦の最中だったり、美沙が撃たれて死にゆくなかだったりと、ほかのラブストーリーとはちょっと違うと思うんですよね。洋(三浦翔平)と愛(吉永淳)のラブストーリーは、静かなところで2人きりで、シチュエーションが整っている(笑)。だから、僕のなかではラブストーリーをやっている感じは、あまりしなかったです。ただ、1つ言えるのは、そういうギリギリの精神状態だからこそ、翼は“愛の言葉”を口にできたということ。普通の時じゃ、こっぱずかしくて言えなかったと思う(笑)。
  •  
  • ──石田さんにとって、役者としてのパワーの源は?
  • 石田:いい映画を見たり、いい本を読んだ後は、「俺も頑張ろう」という気持ちになります。本を読んで、この人はこういう感情なんだ。では、演じるときはどうしよう? とか。そういう風に考えていくと、徐々に自分のなかの仕事に対する気持ちが上がっていくんですね。
  •  
  • ──では、気持ちの切り替え、リフレッシュ方法があったら教えてください。
  • 石田:疲れ果てたときは、そのときに自分がやりたいって思っていることを思いっきりやること。今は、すごく自転車にはまっていて、自分のなかではリフレッシュというか、気分転換になってます。
  •  
  • ──ラストシーンを拝見して、今後も続編が幾つでも作れそうと思ったのですが、石田さん的には続編があれば「ぜひ」という感じ?
  • 石田:『3』が作られることになって、僕に主人公の話がまた来たら“嬉しいな”って思いますね。

(2010/6/7)

  •  

石田卓也

いしだ・たくや
1987年生まれ、愛知県出身。02年第15回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで「フォトジェニック賞」を受賞し、芸能界入り。『蝉しぐれ』(05)で主人公の少年時代を演じ、キネマ旬報新人男優賞を受賞。その後『ラフ』『夜のピクニック』(共に06)、『グミ・チョコレート・パイン』(07)、『リアル鬼ごっこ』(08)、『ROOKIES −卒業−』『鴨川ホルモー』(共に09)など、多くの話題作に出演する、今もっとも注目を浴びる若手俳優の1人。

動画マーク

石田卓也

石田卓也

『リアル鬼ごっこ2』場面
 『リアル鬼ごっこ2』
2010年6月5日よりテアトル新宿ほかにて全国公開
(C) 2010映画「リアル鬼ごっこ2」製作委員会

作品紹介ページへ