ジム・キャリー

異色ラブストーリーで、ユアン・マクレガーとのラブシーンにも挑戦!

 

『フィリップ、きみを愛してる!』ジム・キャリー インタビュー

映画『フィリップ、きみを愛してる!』ジム・キャリー インタビュー

 

「僕が演じたのはゲイじゃない。愛なんだ」

  • ジム・キャリーとユアン・マクレガーが共演する『フィリップ、きみを愛してる!』は、一風変わったラブストーリーだ。実話を基にした作品で、愛する人に思いを伝えるために脱獄を繰り返し、無茶苦茶な勝負に出る男の姿が描かれていく。

    IQ169の天才詐欺師で、投獄された刑務所で心優しいフィリップに一目惚れしてしまう主人公スティーヴンを、ジム・キャリーが熱演。そんなスティーヴンと惹かれ合い、一時は一緒に暮らしたりもするフィリップを、ユアン・マクレガーが演じている。劇中ではマクレガーとのラブシーンにも挑戦したキャリーに、映画について話を聞いた。

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  • ──脚本に惚れこみ、出演することになったそうですね。
  • ジム・キャリー:今回の脚本はとても素晴らしかった。『トゥルーマン・ショー』や『エターナル・サンシャイン』と同じようなものを感じた。だからスタッフに電話をして、「製作費を出してもいいから、この作品にどうしても出たい。これは“例の1本だ”」と伝えたんだ。“例の1本”と言えば、スタッフにはすぐ分かるからね。
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  • ──外見的な役作りでは、どんな工夫をしたのでしょうか?
  • ジム・キャリー:いつものことだけど、小さな部分をいじって、完全に僕のイメージが変わるようにしている。今回の役は悪い人間に見せたかったので、生え際を剃って後退させ、おでこを広くした。前頭葉が発達して見えるようにね。ちょっとしたことだから、見ているほうは気づかないだろうけど。シワを伸ばしているのも良かったね。若返っているよ。
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  • ──劇中でスティーヴンは、エイズと偽って皆をだましますね。
  • ジム・キャリー:そのための役作りも大変だった。(エイズに見せかけるため)すごく痩せなくてはならなかったから、撮影中に口にするものは、トマトジュースをちょっととサプリメント、という風にして、あとはほとんど何も食べなかった。もっとも痩せる必要があったのはメイン・ショットの撮影の最後の2日間で、水をちょっとなめるくらいだった。そこで僕は完璧に消耗して、まるで老人のようにエネルギーがなくなってしまったんだ。
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  • ──主人公のモデルとなったスティーヴン・ラッセル氏には会いましたか?
  • ジム・キャリー:実際に会う機会はなかったんだ。刑務所での面会が許可されなかったので。でも、(スティーヴンが話している)録音テープを聞き、役作りの参考にしたよ。
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  • ──映画の見どころを教えてください。
  • ジム・キャリー:これだけは言っておきたいんだけど、僕はゲイを演じたわけじゃない。1人の人間への愛を演じたんだ。そして、自分の好きなように世界を見て、自分とパートナーにとって完璧な生活という幻想を作ろうとする人間の、浮ついた生き方を演じた。だから僕が演じたのはゲイじゃない。愛なんだ。
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(10/03/13)

映画『フィリップ、きみを愛してる!』ジム・キャリー インタビュー

Jim Carrey
1962年生まれ、カナダ出身。高校中退後、トロントでコメディアンとしてデビュー。主な出演作は『マスク』(94)『バットマン フォーエヴァー』(95)『エターナル・サンシャイン』(04)など。『トゥルーマン・ショー』(98)でゴールデングローブ賞主演男優賞を授賞。

  

 映画『フィリップ、きみを愛してる!』ジム・キャリー インタビュー

 『フィリップ、きみを愛してる!』
2010年3月13日より新宿ピカデリーほかにて全国公開

Photos:Patti Perret (C) 2009 EUROPACORP
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