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『MW−ムウ−』 玉木宏インタビュー

映画『MW−ムウ−』玉木宏インタビュー

 

常に反発心を持っていたい

  • 『鉄腕アトム』や『ブラック・ジャック』などを生み出し、死後20年を経た今もなお高い人気を得る天才漫画家・手塚治虫。彼の最高傑作のひとつである『MW−ムウ−』が、遂に映画化された! 復讐と苦悩、そして人間の原罪など深遠なテーマが、迫力のアクションエンターテインメントとして描き出されていく。ある島で起きた虐殺事件、その生き残りである2人の青年が善悪の葛藤を繰り広げるという物語だ。この中で、哀しい宿命を背負い「究極の悪」へと成長する主人公・結城美智雄を演じた玉木宏に話を聞いた。
     
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  • ──ドラマ『のだめカンタービレ』や映画『ミッドナイトイーグル』などに出演し好青年のイメージが強い玉木さんですが、今回、初の悪役に挑戦した感想は? また、難しかった点などを教えてください。
  • 玉木宏(以下、玉木):難しかった点はほとんどありません。やってみたいジャンルの役でしたし、日常生活で経験できないことが役を通じてできたので、楽しかったですね。誰もが結城のような「悪」をリアルに見たことがないわけで、それを演じることは、やりがいにもつながっていました。
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  • ──なぜ悪役を演じてみたかったのでしょうか? また、どんな風に役作りをしていったのか教えてください。
  • 玉木:役者としてイメージは壊すべきだと思っているのですが、結城役は今までとは対照的な役で、イメージの打破にもってこいだと思ったからです。4〜5年前に、この映画のプロデューサーから今後どんな役をやりたいかと聞かれ、悪役をやってみたいと答えたことがあります。それで『MW−ムウ−』の漫画を渡されたのですが、とても面白くて、やれるならやってみたいと思いました。撮影は去年でしたが、僕としてはこの4、5年間、ずっとここに向かって進んでいたわけです。
    結城役について、原作や台本を読んで感じたのは、とても無機質な人間だということ。男ではあるけれど、性別をあまり感じさせず、どこか機械的。例えば、人間は、心で思った喜怒哀楽が目に表れてしまうと思うのですが、そういうものを一切感じさせないというか……。「無」ということなのかもしれませんが、そういう部分が恐さとしてあると思うんです。ただ、演じている限りでは、悪役という印象はあまりありませんでした。これが結城にとっての「善」だったと思うから。
    手塚治虫さんの作品が面白い理由のひとつに、答えのないテーマを投げかけている点があると思います。今の世の中は法律で治められているので、法に触れることはしてはいけないわけですが、もし法律がないと仮定した場合、自分の大切なものが奪われたらどうするのか、どこまでが悪いことなのだろうかと考えると……。結城にとっては、あれが正義だったと思うし、分からなくなってしまうんです。だから、最初は悪役だと思っていたのですが、演じている時には悪役とは感じませんでしたね。
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  • ──そんな複雑な主人公・結城美智雄のどこに魅力を感じましたか?
  • 玉木:う〜ん……なんでしょう。彼は、していることは悪いけれど真っ直ぐな人間だと思うんです。元々は愛情深い人間だと思いますし。だからこそ、大事にしていた人たちが殺された時、復讐という目標に向かって突き進み始めたんだと思います。その点においては軸があってブレない人間なんですけど、していることは悪いことなんですよね……(苦笑)。でも、今までの日本映画にはあまりいなかったキャラクターだと思うので、そこに魅力を感じました。
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  • ──この映画では、玉木さんが「悪」を、山田孝之さんが神父・賀来役を通じて「善」を体現していますが、山田さんとの共演はいかがでしたか? とてもシャイな方だとお聞きしますが。
  • 玉木:共演自体は2度目なのですが(ドラマ『WATER BOYS』で共演)、これほどガッチリ組んだのは今回が初めてです。一緒にやって、良い意味で不器用な人間だと思いましたね。作品に関わっている間ずっと、彼は賀来であり続けるんです。そうすると現場の雰囲気が自然とできていく。それは、相手役としてすごく心地良いんですよね。すごく人見知りをするタイプですが(笑)、元々は明るい人だと思いますよ。
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  • ──今や、1、2を争う人気俳優なわけですが、戸惑いを感じたりすることはありますか?
  • 玉木:戸惑いというのはまったくありません。普通に外出したりしていますし。今年、デビューしてから12年目になるのですが、もっと多くの人にいろいろなことを伝えていければと思っています。生でみなさんにお会いできる機会はなかなかなくて、音楽を通じてあるくらいなんですけど、みなさんからの反応を感じられる瞬間というものを、僕自身はとても楽しみにしています。
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  • ──今回、悪役を演じたことで、これまでの好青年というイメージを覆した面もあると思いますが、ファンの抱くイメージと演じる役のイメージが乖離(かいり)してしまうことに不安を抱いたりすることは?
  • 玉木:ありません。いろいろなイメージを持たれることは嬉しいけれど、それは演じる役というフィルターを通じてのもので、僕自身とは違います。メディアを通してのイメージと本当の自分は絶対違うぞという、いい意味での反発心を持っているつもりです。もし、イメージ通りであり続けなければならないと思ったら、とても萎縮してしまい、毎回、良いものを見せることができなくなると思うんです。常に反発心を持っていたいと思いますし、だからこそ、違うものに挑戦できるんだと思います。
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  • ──デビュー時と今とを比べて、「俳優」という仕事の捉え方に変化はありましたか?
  • 玉木:最初は有名になりたいという気持ちが大きくて、「自分が、自分が」と前のめりになる部分があったと思います。でも、映画『ウォーターボーイズ』で初めて大きな役をやらせてもらい、変わりました。共演したみんなも同じだと思いますが、1人だけ目立ったことをするのではなく、みんなで協力してひとつのものを作るんだという気持ちが強く芽生えたんです。そこからは、「役」を通して映像の中に存在できればいいな、と思うようになりました。さらに、年と経験を重ね、いつの間にか「後輩」という人たちができたことで、責任感を感じるようにもなりました。そんな風に、段々、変わってきていますね。多分、「この人は何に出ても同じだね」と言われるのが一番つまらない。そういう意味で、いろいろなものに触れ、吸収していきたい。それが、お芝居にも出てくると思うので。いろいろなシチュエーションでの「リアル」を知っていないと、「リアル」を演じることができないから、俳優としてというよりも、人としていろいろなことを経験していきたいと思っています。
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(09/6/29)

映画『MW−ムウ−』玉木宏インタビュー

たまき・ひろし
1980年1月14日生まれ、愛知県出身。98年に俳優デビュー。『ウォーターボーイズ』(01)で注目を浴び、テレビドラマ『のだめカンタービレ』(06)で大ブレイク。歌手としても活躍している。主な出演作は映画『ミッドナイト イーグル』(07)『真夏のオリオン』(09)、ドラマ『鹿男あをによし』『篤姫』(共に08)など。

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 映画『MW−ムウ−』玉木宏インタビュー

映画『MW−ムウ−』玉木宏インタビュー

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 映画『MW−ムウ−』玉木宏インタビュー

(C)Tomoko Tominaga

 

 

映画『MW−ムウ−』玉木宏インタビュー

 『MW−ムウ−』
2009年7月4日より丸の内ルーブルほかにて全国公開

(C) 2009 MW PRODUCTION COMMITTEE
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